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2010年4月15日木曜日

永長周一郎

 会員の永長周一郎です。
 ながおさと読みますので、よろしくお願いします。

 フォーラム世話人の松下博宣先生とは、東京工業大学の公開講座「Change the World ―日本の社会起業家が語る社会イノベーション」がご縁となり、その後、田町CIC界隈で、フォーマル、インフォーマルにお世話になっております。

 現在、東京都リハビリテーション病院に歯科医師として勤務し、足掛け12年となりました。今春より、日本大学医学部兼任講師も務めています。専門は、高齢者歯科医療、障害者歯科医療です。特に、高齢者の口腔ケア、摂食・嚥下リハビリテーションを守備範囲としています。最近は、急速に高齢化が進む都市部の地域福祉ネットワーク、コミュニティケアとしての「食コミュニケーション」に関心を持っています。詳細は、小文「食コミュニケーションにおける歯科の役割」を、ご笑覧頂けましたら幸いです。

 歯学部卒業後、文京区目白台にありました、東京大学医学部附属病院分院歯科口腔外科に入局しました。最寄り駅は有楽町線護国寺駅であり、近くの講談社のディスプレイには「ノルウェイの森」が並べられていた、そんな時代でした。この時に、はじめて病棟で、口腔ケアを経験しました。対象は、白血病や肝癌の患者さんなどです。特に、血液疾患の患者さんは、研修医の私と同世代の学生さんたちが多く、何ともいえない理不尽さを感じたものです。たぶん、私の仕事の原点、ルーツはここにあるのだと思います。

 その後、東京大学保健センター、急性期病院の東芝病院、療養型病院の大宮共立病院、大生病院などを経て、現在に至っています。リハビリ病院では、機能障害からの回復が、一番の仕事となります。その一方で、住み慣れた地域である在宅で、リハビリマインドを持って、支えていくためのコミュニティづくりが必要となります。それには、ソーシャルキャピタルの醸成しかないと考えています。

 今回、ソーシャルキャピタルである、「信頼」「規範」「ネットワーク」の構築のために、「全国在宅歯科医療・口腔ケア連絡会」を立ち上げることとなりました。ぜひ、いのへるのみなさまからも、ご支援、ご協力を賜れましたら幸いです。

 知的財産権の視点からは、在宅ケアへのケースメソッドの応用、さらに教育支援ツールとして開発中の「お口の体操アニメーション(β版)」に関して、ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。
 
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2010年4月4日日曜日

Medical Innovation in clinical practice: towards an healthy innovation combining technological change and service function

5月10日に下記の要領で寺子屋セミナーを開きます。進展著しい医療機器、そのなかでも特に急激な発展と普及を経てきたCTスキャナやMRIに関するイノベーションは医療サービス・イノベーションにどのような影響を及ぼしてきたのでしょうか?また未来にわたってどのようなインパクトを医療、そして社会に及ぼすのでしょうか?

当該研究分野の第一人者のJerome Galbrun氏から、最新動向を踏まえた報告を共有したうえで議論を深めます。尚、今回はすべて英語で行われます。

セミナー詳細と申し込みはこちらからです。

Outline

Healthcare innovation has been supported by the emergence of new diagnostic tools and treatment procedures, recently triggered by the influence of patient advocacy groups. This presentation elaborates a dynamic view of innovation in medical technology and explains how physicians can contribute to emerging innovations, described as a service innovation function, beyond product development and patents. In Japan, with healthcare costs rising sharply, the benefits offered by advancing technology versus the fiscal cost have become a crucial area of public and policy debate.

When & Where

- 4pm May 10th 2010
- Campus Innovation Center in Tamachi

Speaker Profile

Jerome Galbrun was a senior finance manager in corporations including Hewlett-Packard and General Electric Healthcare. He is a Six Sigma Master Black Belt and has led more than 800 Six Sigma GE projects. He was Marketing Manager for GE Healthcare Europe from 2003 to 2006. As well as various lecturing activities in Tokyo, Mr. Galbrun is currently a researcher and Ph.D. candidate at the Tokyo Institute of Technology. His focus is on innovation processes in medical technology both in Europe and Japan. Mr. Galbrun received a Master from the Graduate Business School of Lyons, France. From 2000-2006, he received education courses from the Harvard Business School and the Wharton Business School.